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名尾和紙職人さんと巡るあたりまえハッピー

いっしょに巡った人

谷口 弦さん
谷口 弦 さん
佐賀市歴

34年

PROFILE

1990年佐賀県生まれ、関西大学社会学部心理学科卒業。佐賀県の名尾地区にて300年以上の歴史を持つ名尾和紙の継承者。作家として個展やグループ展へ参加している。

佐賀の伝統工芸品「名尾和紙(なおわし)」を継承しながら、新たな可能性を探る名尾和紙職人・谷口さん。名尾和紙を単なる紙製品にとどまらせず、香りや味わいなど"五感で感じる存在"へと昇華させ、見る者に感動を与えるものづくりをされています。そんな谷口さんの紙づくりの現場と、制作の合間に訪れるお気に入りの場所を教えてもらいました。

僕たちが名尾和紙を生み出す場所

名尾手すき和紙/KAGOYA

紙の原料となる梶の木は、毎年1月に刈り取ります。刈り取ったら長さを揃えて、大釜で1時間ほど蒸し上げるんです。蒸し上がった梶の木は、熱いうちに手早く皮を剥がさないといけないので、スタッフみんなで作業します。毎年、友達が手伝うよって言って来てくれるのが嬉しいんですよ。

梶の木を蒸した香りで、 今年もこの季節が 来たんだな、と 一年の巡りを感じます。
コツを掴むと するっと剥けて、 クセになりますよ。
お茶の時間は みんなでわいわいと。 大釜の熱で蒸した芋や、 甘い黒棒が最高のおやつ。
300年も前から ここで名尾和紙は紡がれる。 他のどこにもない場所です。

名尾手すき和紙/KAGOYA

住所

〒840-0205 佐賀市大和町大字名尾4674-1

営業時間

9:00~17:00(見学) ※紙すき体験は予約制

定休日

工房は土・日・祝、店舗は定休日なし(正月・盆期間を除く)

電話

0952-63-0334

何度来ても驚く、カレーのフルコース

カレーのアキンボ

アキンボさんは、佐賀の食材を使った創作カレーのお店です。カレー屋さんなのに、フルコースでいろんな料理を楽しませてくれます。店主の川岸さんは大学時代に油絵を学んで、その後寿司職人という珍しい経歴を持っていて、その経験が料理に惜しみなく発揮されている気がしますね。県外から来た人を連れてくると、みんな見たことない料理にびっくりして、めちゃくちゃ喜んでくれます。

スパイスを使わず スパイシーな味を出すって、 すごくないですか?
名尾和紙を イメージした一皿は、 お皿も包み紙も名尾和紙。
川岸さんのお店にくると、 心がほぐれるんですよ。 号泣しちゃうほど。笑

カレーのアキンボ

住所

〒840-0214 佐賀市大和町大字川上475

営業時間

昼12:30の回/夜19:00の回 ※完全予約制

定休日

木・金

電話

080-6426-4170

創作の刺激をもらえるカルチャースポット

シアター・シエマ

ここは、子どもの頃に連れてきてもらった思い出の映画館です。今でも観たい映画があると訪れます。大型チェーンとは違って、手づくり感があって地域に根ざした映画館なんですよ。映画の上映だけでなく、いろんな作家さんの展示や落語の上演もあって、おもしろいんです。いろんなカルチャーが詰まっています。

このレトロ感、 最高でしょ。
他ではお目にかかれない、 古い映画の資料もいっぱい。
映画のあと、 近くをぶらぶら歩いてると、 作品の新しいアイデアが 湧いてくるんですよね。

シアター・シエマ

住所

〒840-0831 佐賀市松原2-14-16 セントラルプラザ3階

営業時間

上映開始〜最終回まで

定休日

12月31日〜1月1日

電話

0952-27-5116