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煎茶文化をつなぐ地域情報発信プロデューサーさんと巡るあたりまえハッピー

いっしょに巡った人

川本 喜美子さん
川本 喜美子 さん
佐賀市歴

79年

PROFILE

1946年、佐賀市生まれ。生活情報誌の副編集者や「NHK佐賀 キミ子の部屋」MCなどの経歴を持つ地域情報プロデューサー。NPO法人 高遊外売茶翁顕彰会の理事長を務め、2004年に地元有志で設立された顕彰会の代表として活動。顕彰会では、「煎茶の祖」といわれる売茶翁(高遊外)を顕彰し、茶文化を通じた地域振興を目的に活動中。佐賀市内の「肥前通仙亭」を拠点に、煎茶体験や有田焼・茶菓子付きの展示企画などを実施し、地域文化の継承と発信に尽力。

江戸時代、日本に煎茶の文化を広めた売茶翁(ばいさおう)。その志を現代に伝えているのが、NPO法人高遊外売茶翁顕彰会の川本さんです。「肥前通仙亭」を拠点に煎茶体験や展示、講演会を行い、お茶の文化を未来へとつなげています。地域情報プロデューサーとしても佐賀の魅力を発信してきた川本さんに、佐賀の歴史と文化を感じられるスポットを伺いました。

佐賀の偉人が拓いた「煎茶の文化」を味わう場所

肥前通仙亭

「肥前通仙亭」は、売茶翁の功績を伝える場として、資料やゆかりの品を展示しています。売茶翁は誰にでもお茶をふるまい、語らいを楽しんだ人物でした。その精神を受け継ぎ、ここでは自分でお茶を淹れて味わう「煎茶体験」を行なっています。佐賀ならではのうつわと茶葉でお茶をいれ、お菓子とともにいただく。そんな豊かなひとときを通じて、佐賀市生まれの売茶翁が広めたお茶の文化に、親しんでもらえたら嬉しいですね。

日本初と言われる喫茶店 「通仙亭」が名前の由来です。
中には貴重な資料がずらり。 煎茶の世界へようこそ。
佐賀には誇れる文化が たくさん根付いている。 それこそが一番の強み。
一煎目、二煎目と変化を味わい、 最後は茶葉を昆布だしで。 それが売茶翁スタイル。

肥前通仙亭

住所

〒840-0831 佐賀市松原4丁目6-18

営業時間

10:00〜16:00

定休日

月曜(祝日の場合は翌日)

電話

0952-65-2152

“おかえり”を感じる、街のランドマーク

佐星醤油

佐賀駅から中央通りを歩けば見えてくる「佐星醤油」。1931年に建てられたこの建物は、当時としては珍しい洋風モダンなつくりで、街のランドマークのような存在でした。甘みのあるお醤油は、佐賀の食卓に欠かせない定番の味。私も子どもの頃からこの醤油で育ちました。創業者は、日本初の女性化学者・黒田チカさんのお兄さんという驚きの一面もあるんですよ。

駅から歩いて ここが見えると “ああ、帰ってきたなぁ”と ほっとするんです。
お正月の定番「がめ煮」は、 この醤油が味の決め手。
佐星醤油の吉村さん。 歴史を聞くと、すごい話が たくさん飛び出してきますよ。

佐星醤油

住所

〒840-0813 佐賀市唐人1丁目1−16

営業時間

9:00~18:00

定休日

土・日・祝日

電話

0952-23-4624

子どもの頃の記憶がよみがえる散歩道

佐賀城のお濠

佐賀城のお濠は、私のお気に入りの散歩コース。子どもの頃から通っているので、歩くといつも懐かしい気持ちになります。昔はもっと実用的で、魚やエビを獲ったり、農業用水としても使われていたんですよ。年に一度、水を抜いて地域のみんなで掃除する風景もよく覚えています。私にとって思い出がつまった場所であり、佐賀らしくて大好きな風景なんです。

お濠がハスで緑に染まると、 夏の訪れを感じます。
背高く伸びるハスの中を歩く、 とっておきのお散歩コース。
みてみて。 とってもキレイでしょ。

佐賀城のお濠

住所

〒840-0041 佐賀市城内付近